【くせ・ボリューム・ハリコシ・白髪・パサつき・敏感肌etc】髪のお悩み別シャンプーの選び方

こんにちは。髪質改善美容室NAOSです!
本日はほとんどの方が毎日使うシャンプーについて、頭皮のタイプやお悩み別におすすめのシャンプーと選び方をご説明していきます!

【お知らせ】
本記事は特定のブランドやメーカーの宣伝(アフィリエイト)を目的としたものではございません。
お悩みごとにおすすめの商品を紹介していますが、当店が独自に選定しており、メーカー・通販サイト等からの報酬は一切発生しておりません。

目次

まずは結論から!お悩み別おすすめシャンプー

髪のうねり、広がり

髪のうねりや広がりは、髪の乾燥が原因で髪がスカスカになっていたり、地肌のたるみや弾力低下で毛穴が歪んでいることが原因で起こります。
うねりや広がりの場合には、毛穴や頭皮の皮脂の汚れをしっかり落としつつ、髪のケアもできるシャンプーがおすすめです。
具体的には、アミノ酸系や硫酸系の洗浄剤がブレンドされていて、しっかりと洗浄力を確保しつつ、髪の内側からの補修と外側の補修(コーティング)を両立できるものがおすすめです。

おすすめ成分
加水分解ケラチン、加水分解コラーゲン、ジラウロイルグルタミン酸リシンNa、ポリクオラニウム-51、ヒアルロン酸ヒドロキシプロピルトリモニウム、ジメチコン等

<おすすめシャンプー>
クセノ シャンプー 300ml ¥2,200(税込・定価)
髪と同じ弱酸製のシャンプーで、比較的お手頃な価格が魅力的な商品です。
うねりや広がりの原因である『コルテックスの分布の偏り』『キューティクルの剥がれ』をウェーブブロックコンプレックスという独自の成分が補修します。

amenimo H2O バランスケア シャンプー 480ml ¥1,512(税込・定価)
湿気や雨によるくせや髪の広がりが気になる方におすすめのシャンプーです。
アミノ酸系の髪に優しい洗浄成分と、髪を保湿するケア成分がバランス良く配合されています。

ボリューム、ハリコシがない

髪のダメージや、加齢、紫外線、薬剤、熱などによる頭皮のダメージの蓄積によりボリュームやハリコシは失われていきます。
アミノ酸系の程よい洗浄力を持つタイプで、頭皮に弾力や潤いを与えたり、仕上がりをふんわりとする高分子のケア成分が含まれたものがおすすめです。

おすすめ成分
セラミド、ヒアルロン酸、プロテオグリカン、パンテノール、加水分解ケラチン、加水分解コラーゲン、ジラウロイルグルタミン酸リシンNaポリクオラニウム-61、ポリクオラニウム-51、ヒロドキシセルロース等

<おすすめシャンプー>
ナプラ インプライム ボリュームアップシャンプー 280ml ¥2,200(税込・定価)
ケラチンによる内部からの補修と、高分子ケア成分による外側からのアプローチにより髪のボリューム改善を目的としたシャンプーです。りんごのような香りは好みが分かれるとの声もあり。

THREE スキャルプ&ヘア リインフォーシング シャンプー R 250ml ¥3,960円(税込・定価)
アミノ酸系(グルタミン酸)の洗浄成分を主体とした低刺激のシャンプーです。
ベルモットの香りが心地よく、ツヤコシ重視の人におすすめです。ドライすると自然なボリューム感の出る仕上がりです。

抜け毛、白髪

どちらも原因が完全に解明されているわけではありませんが、加齢による頭皮の変化が主な要因と言われています。頭皮環境を整える植物エキスや抗炎症成分、血行促進成分などのスカルプケア系の成分が配合されているシャンプーがおすすめです。

おすすめ成分
センブリエキス、ショウガ根エキス、オタネニンジンエキス、パンテノール、フルボン酸、グリチルリチン酸等

<おすすめシャンプー>
アルクレイス アロマシャンプー 600ml ¥3,300(税込・定価)

天然由来の『ホホバ油、オレンジ油、ラベンダー油、パンテノール、ヒノキチオール、アラントイン』といった頭皮環境を整える成分を多種配合しています。優しい天然アロマの香り。
洗浄力と泡立ちは控えめなので、シャンプー前にしっかりお湯で汚れを落としてください。

mogans スキャルプケア ヘアシャンプー(リッチ&ブルーミン) 300ml ¥2,860(税込・定価)
頭皮の血行を促進する『センブリエキス』や、抗炎症作用が期待できる『コリアンダー果実油』など、植物由来の成分を99%配合しています。
イランイランやゼラニウムなどをブレンドしたエッセンシャルオイルの香りで、癒やし効果もばっりちです。

パサつき、艶がない

髪の乾燥や艶は、髪の外的ダメージ(紫外線、薬剤、熱など)が主な原因です。
髪が怪我をしているような状態なので、アミノ酸系やベタイン系のやさしい界面活性剤で、保湿によるうるおいと髪の補修ができるケア成分がたっぷりと含まれてものがおすすめです。

おすすめ成分
加水分解ケラチン、加水分解コラーゲン、ラノリン脂肪酸、グリセリン、セラミド、コラーゲン、各種オイル(オリーブ油、ヒマヤシ油、パーム油、他)等

<おすすめシャンプー>
エイトザタラソ モイストシャンプー 475ml ¥1,540(税込・定価)

硫酸系の洗浄成分フリーの髪にやさしいシャンプーです。さらに髪のケア成分である天然由来の各種オイル成分、セラミド、コラーゲンなどをバランス良く含んでいます。
市販品でお値段もお手頃ですが、サロン専売品に負けないクオリティーの逸品です。

べたつき、ニオイが気になる

べだつきやニオイでお悩みの場合、頭皮の過剰な皮脂がもとで髪がべたついたり、雑菌によって皮脂が代謝されることにニオイが発生します。

原因に次のは大きく二つに分けられます。
①シャンプーの洗浄力が『弱すぎて』、頭皮の皮脂や汚れをとりきれていない場合
②シャンプーの洗浄力が『強すぎて』、頭皮の皮脂をとりすぎている場合

原因は真逆ですが、②の場合は皮脂をとりすぎてしまうことにより、体が脂分が足りないと勘違いして、皮脂を過剰分泌します。その結果、べたつきやニオイを引き起こすことになります。

症状により異なりますが、アミノ酸系の適切な洗浄力とケア成分をバランス良く配合したシャンプーがおすすめです。

<おすすめシャンプー>
アミノメイソン モイスト シャンプー 450ml ¥1,540(税込・定価)

アミノ酸系とボタニカルなクレンジング成分を配合。低刺激のやさしさと洗い上がりのすっきり感を両立したシャンプーです。
ただし、ハイダメージの方には洗浄力が強すぎることもあるので、髪質と要相談です!

凜恋(リンレン) レメディアル シャンプー ミント&レモン 400ml ¥2,035(税込・定価)
髪のべたつき、ニオイを抑える成分を配合。硫酸系界面活性剤、シリコン、鉱物油等を使用せず、オーガニックな原料をふんだんに使用しているのが特徴です。
センブリエキス配合で頭皮の血行促進効果もあり、ミントとレモンの香りが心地よい、特に夏におすすめなシャンプーです。

乾燥肌が気になる

乾燥肌は、シャンプーの洗浄力が強すぎて皮脂を取りすぎてしまうことにより起こることが多いです。この場合、アミノ酸系やベタイン系の洗浄成分が配合されている優しく洗えるシャンプーで、頭皮環境を整える植物エキスや抗炎症成分、血行促進成分などのスカルプケア系の成分が配合されているものがおすすめです。

おすすめ成分
センブリエキス、ショウガ根エキス、オタネニンジンエキス、パンテノール、フルボン酸、グリチルリチン酸

<おすすめシャンプー>
メルヴィータ オイルシャンプー リペア 200ml ¥2,530(税込・定価)

アミノ酸系の界面活性剤は含まれているものの、オイルが主成分のメイク落としに近い特徴を持つシャンプーです。髪や頭皮への負担はかなり低めで、刺激も弱くしっとりとまとまります。
洗浄力や泡立ちも控えめなのがちょっと残念ですが、シャンプーをする前にお湯でしっかり髪を流して汚れを落とすようにしましょう。

いち髪THE PREMIUM エクストラダメージケアシャンプー
1,000円以下とは思えない高クォリティーでコスパの良いシャンプーです。
硫酸系界面活性剤フリーで肌にもやさしく、ふわふわの泡立ちが特徴です。
もちろん、天然由来のケア成分(米ぬか発酵成分、和草エキスetc)で頭皮のうるおいもキープ。

敏感肌の方

敏感肌の方には『無添加シャンプー』がおすすめです。香料などの余計な成分が含まれておらず肌に優しいシャンプーの種類です。頭皮やおでこに痒みがある方、アトピー性皮膚炎の方には無添加シャンプーをおすすめします。
注意点としては、『無添加』には定義がなく、メーカーによって添加物の種類や量はぞれぞれなので、購入の際は裏面の成分表示をしっかりと確認しましょう。無添加シャンプーは10〜20程度の成分で構成されていることが多いですが、成分が多すぎる場合は添加物が含まれている可能性が高いので注意が必要です。

ちなみに、添加物を除いているため美髪効果のあるケア成分もカットされているので、特に敏感肌ではない人が使うと、かえってパサつきの原因になることもあります。

<おすすめシャンプー>
いち髪ナチュラルケアセレクト モイスト 480ml ¥3,300(税込・定価)

硫酸系洗浄剤、シリコン、 染料フリーで、髪にやさしいベタイン系主体の洗浄成分。
敏感肌の方を対象としたパッチテストで安全性を確認した最小限のケア成分を配合しています。
敏感肌だけど、髪のケアもしっかりしたい。という人におすすめです。

花王 キュレル シャンプー 420ml ¥1,100(税込・定価)
乾燥性敏感肌におすすめのシャンプーです。キュレル独自のケア成分のブレンドにに加え、『セラミド配合』が特徴です。セラミドは不足すると頭皮のバリア機能が低下してしまうため、健康な頭皮の維持を助けてくれる大切な成分です。


ヘアケアにシャンプー選びはとっても大事!

実は綺麗な髪を保つためには、シャンプー選びは実は非常に大切です!

ヘアケア剤はシャンプーだけでなく、リンス、コンディショナー、トリートメント、ヘアオイル、ヘアミルク、ヘアミストなど多種多様にあります。

実は、髪質を一番左右するのはシャンプーです。

スキンケアはこだわりを持って、メイク落とし、洗顔、化粧水、乳液など、自分の肌質や好みにあったアイテムを選択している方がほとんだだと思います。

頭皮は肌と一枚の皮で連続してつながっていますが、頭皮のケアにコスト(お金だけでなく自分に合うものを選ぶ時間や手間も含めて)をかけて真剣に選んでいる方はまだまだ少数ではないでしょうか。

それらは、頭皮のケアの重要性をお伝えできていない我々美容室側に責任があるのですが、今回は、その中でも重要なシャンプーについて解説していきます。

そもそもシャンプーには、『汚れを落とす』と『髪をケアする』の2つの機能があります。

シャンプーの機能①『汚れを落とす』

シャンプーの1つの大切な機能の1つめが『頭皮や髪の汚れを落とす』ことです。
そのための洗浄成分として界面活性剤が含まれています。

界面活性剤とは
水とくっつきやすい性質(親水基)と油とくっつきやすい性質(親油基)の両方をもつ物質を界面活性剤といいます。
界面活性剤入りの水が汚れに接触すると、界面活性剤の親油基の部分が汚れにくっつきます。すると、表面張力が弱まって汚れが頭皮や髪からはがれやすくなります。


界面活性剤は、洗浄力の強いものから弱いものまで様々な種類がありますが、強すぎると髪のダメージの原因になりますし、弱すぎても汚れやスタリング剤を落としきれず、においやベタつきの原因となります。

代表的なシャンプーの洗浄成分(界面活性剤)に次の4種類があります。

<アミノ酸系>

アミノ酸系界面活性剤は地肌にも髪にも刺激が小さくやさしいことが特徴です。
髪にやさしいシャンプーはアミノ酸系の界面活性剤を複数ブレンドしていることが多いです。
しかし、泡立ちや洗浄力が弱いこと、粘度が弱くサラサラとしていることが難点です。

代表的な成分
・N-アシルタウリン酸
・アシル化グルタミン酸塩
・ラウロイルメチルアラニンNa
・ココイルアラニンTEA
・ココイルメチルタウリンNa

<硫酸系>

洗浄力が強く、泡立ちの良さと流した時の泡切れの良さが特徴です。シャンプーの界面活性剤の代表としてもっとも使われる成分です。
30年ほど前、ラウレス硫酸塩という成分が原因で、肌荒れなどのトラブルを引き起こしたことがあるため、現在でも硫酸系の界面活性剤は肌や髪に悪いというイメージが残っています。

代表的な成分
・ラウリル硫酸Na
・ラウレス硫酸Na
・AES(アルキルエーテル硫酸エステル塩)
・サルフェート
・ラウレス硫酸アンモニウム

<石鹸系>

石鹸も界面活性剤の一種です。脂肪酸とアルカリを原料としているため、アルカリ性を示します。
髪はもともと弱酸性のためアルカリ性と触れるとキューティクルが開きダメージの原因となるため、ボディソープにはいいですが、シャンプーとしてはおすすめできません。

代表的な成分
・石鹸素地
・脂肪酸ナトリウム類
・脂肪酸エステル類

<ベタイン系>

洗浄力、泡立ちとともに弱く、地肌や髪にやさしいのが特徴です。目に入ってもしみないため、赤ちゃん用シャンプーに用いられることが多いです。
単体では洗浄力が弱すぎるため、他の界面活性剤と一緒に使われることが多いです。

代表的な成分
・コカミドプロピルベタイン
・ラウロイルプロピルスベタイン
・ココアンホ酢酸

シャンプーの機能②「髪をケアする」

主に髪を保湿することによりケアをする機能です。
油分やシリコン、界面活性剤の仲間がケア成分としてはたらき、髪の艶や潤いを与え指通りを改善する効果があります。

シャンプーの代表的なケア成分は次のとおりです。

<油分>

髪に艶や潤いをあたえる効果があります。

代表的な成分
・オリーブオイル
・ヒマヤシオイル
・パーム油
・ヤシ油
・高級アルコール(分子量が大きいアルコールのことです。値段は無関係です。)

<PPT>

タンパク質を髪に似た形状や分子量に分解したもので、ポリペプチド(PolyPepTide)の略です。
羊毛や豚由来のコラーゲンが原料の、『加水分解ケラチン』『加水分解コラーゲン』が主成分です。

残念ながら、人間の髪と全く同じ成分ではないので髪と結合するわけではありませんが、シリコンなどと同時に使うことにより髪表面にコーティングをすることにより効果を発揮します。

サロントリートメントの場合は、コーティングが髪にしばらく留まりますが、家庭用のシャンプーやコンディショナーの場合はそこまでの効果がないため、翌日のシャンプーで洗い流され、同時に新しいPPTでコーティングをするというサイクルを繰り返すことにより、効果を発揮します。

<シリコン>

ケイ素(英語名でシリコン)を主原料として作られる、オイルに似た効果を持つ物質の総称です。
オイルよりもサラサラで軽い質感なため、髪の表面に皮膜(コーティング)を作ります。

<界面活性剤>

カチオン系と呼ばれる種類の界面活性剤は、界面活性剤の仲間でありながら洗浄作用がほとんどなく、シャンプーや整髪料の添加剤として使われています。
髪表面の静電気を落ち着かせる効果があり、髪の絡まりや広がりを落ち着かせる効果があります。

シャンプー後には頭皮のケアをしよう!

洗顔をした後、何もお手入れをしない女性はほぼいないのではないでしょうか。化粧水や乳液を付つけ、時にはパックをするなど、熱心にケアをされている方が大半だと思います。

しかし、頭皮は髪でよく地肌が見えないということもあり、『指でゴシゴシ洗った後、ドライヤーの熱風を当てて、そのまま放置』という方がほとんだだと思います。

肌も頭皮も基本的な構造は同じなので、頭皮も保湿をしてあげることが大切です。
頭皮専用の保湿液や普段お使いのスキンケアでも結構ですが、
おすすめはドラッグストアなどで売っているプチプラの化粧水や乳液です!

頭皮は肌よりも面積が広いのと、ドライヤーの熱風が当たるため『高価なものを少量』よりも、『安いものでもたっぷり』の方が保湿効果が高まりやすいからです。

タオルドライの後、髪を分けて頭皮に直接塗り、指の腹で全体に馴染ませてください。
その後のドライヤーも、頭皮に近づけすぎない、同じ部分に熱風を当て続けない、冷風と交互に当てるといった点に注意すると、頭皮へのダメージを最小限に抑えることができます。

シャンプーにまつわるあれこれ

『市販のシャンプーは髪に悪い』『シリコンは毛穴に詰まるから良くない』など、シャンプーにまつわる通説がインターネット上では散見されます。そんなネット上にある噂について忖度なしで解説していきます。

ちなみに言い方は悪いですが、上のようなネット記事は、おそらく自社の商品を売りたい人やメーカーが、真実ではないとわかっていながら、わざと煽っているのだと思います。
当店はただの美容室です。そのため『うちのシャンプー買ってね』みたいな下心はありませんのでご安心ください。

どういうシャンプーが髪にやさしいシャンプーなの?

シャンプーの原材料は主に、
①洗浄のための界面活性剤
②ヘアケアのための保湿成分
③その他の添加剤

で構成されています。

これらのうち、どの成分がどのくらい入っているか。またその構成バランスはどのくらいか。によって、シャンプー質は決まります。
そのため、一概にこの成分が入っているから絶対NGとはなりません。

例えば、お醤油は和食に欠かせない調味料ですが、分量を間違えれば味も栄養バランスも壊します。だからといって、お醤油が一滴でも入っていればその料理はダメな料理ということには、当然なりません。

シャンプーも同じように◯◯や△△の成分が入っているから、この商品は粗悪品だ。というほど単純なものではありません。生まれ持った髪質やその時のダメージの状態、あるいは好みによっても、ひとりひとりベストなシャンプーは異なるので、厳密には試してみないと分からないというのが現実です。

ただし、pHに関してはもともと髪がもつpHと同じ弱酸性(pH4.5〜5.5程度)のシャンプーがおすすめです。

とはいえ、そんなにシャンプーにこだわってられないよ!という方のために、この記事の上の方におすすめシャンプーも紹介しておりますので、是非参考にしてみてください。

肌にやさしい=髪にやさしいではない?

良い洗顔料の基本は、『肌に何も残さないこと』です。これは肌が新陳代謝を常に行っていて、肌に成分が残ると正常なターンオーバーの邪魔をしてしまうからです。

一方、髪は爪と同じように既に死んだ細胞です。肌とは違い髪自体が新陳代謝を行うことはなく、ダメージを受けても自発的に回復することはありません。
そのため、髪の場合はダメージの進行を防ぐために『適切な成分を残す』ことが好ましいです。

無添加シャンプーは敏感肌の方にはおすすめですが、それ以外の方が使うと無添加な分髪に残る成分もないため、髪にギシギシ感が出たり、絡まり、パサつきの原因となってしまいます。
そのため、髪のことを考えると適切なケア成分を含んだシャンプーを使って、自発的に修復することのできない髪をケア成分によって適切にカバーしてあげることが重要だと考えています。

市販のシャンプーは髪に悪いって本当?

これも結論から申し上げると『ピンキリ』です。
市販のシャンプーは、本当に値段だけを追求したものから、質を追求したものまで、幅が広いことが特徴です。

傾向としては、安めの価格帯のものは、材料費の安い硫酸系の界面活性剤が中心になっていて、洗浄力の強い商品が多いです。
安いシャンプー=硫酸系=粗悪品 ではなく、ダメージヘアに対しては、洗浄力が強すぎるというだけなので、健康な髪の方や、カラーや縮毛矯正を行うことの少ない男性は、安めの価格帯のシャンプーでも問題になることはないでしょう。

一方、値段が上がるにつれ、界面活性剤もやさしいアミノ酸系のものが多くなり、シャンプーに含まれるケア成分も質・量ともに豊富になっていきます。
そのため、ダメージヘアや髪にお悩みがある場合は、美容室で販売されているシャンプーもしくは、安すぎないシャンプーの中から、ご自身に合うものを探していくのがベストです。

硫酸◯◯の成分は有害って本当?

『硫酸系のシャンプーは洗浄力が強すぎるから髪には良くない』とネット上ではよく言われています。
しかし、硫酸◯◯という表記がある商品は全て悪い商品かというとそうとも限りません。

硫酸系の界面活性剤の主な成分はこちら
・ラウリル硫酸Na
・ラウレス硫酸Na
・AES(アルキルエーテル硫酸エステル塩)
・サルフェート
・ラウレス硫酸アンモニウム

硫酸系の界面活性剤は少量でも泡立ちやすく、洗浄力が強いことが特徴です。
しかし、洗浄力強い=髪にダメージを与えるというわけではありません。

日焼けをした状態にお風呂に入って、スポンジでゴシゴシ洗ったとします。
いつもと同じ力加減だとしても、擦ったところはヒリヒリして痛いですよね。
これはスポンジが悪さをしているのではなく、単純に日焼けをして弱った皮膚とスポンジの相性が悪いだけです。

同じように、ダメージヘアの場合は、洗浄力が強すぎるとダメージが進行したり、トリートメントのコーティングが剥がれたりということがあります。
一方で、頭皮は体の中でも最も皮脂を分泌していて、整髪料などをつけることもあるので、ある程度の洗浄力が必要なことも事実です。

シャンプーは、複数の洗浄成分と、同じく複数のケア成分で構成されています。その成分の構成や配合バランスで『洗浄力』『ケア力』『やさしさ』『テクスチャー』が決まります。

硫酸系の成分が少しでも入っているだけで、全て排除してしまうのは、非常にもったいない選択ではないでしょうか。

オーガニックは髪にやさしいの?

オーガニックと聞くとどのようなイメージをお持ちになるでしょうか?
『自然由来、ナチュラル、髪や地肌に優しい、ピュアなイメージ、いい香り、リラクゼーション』など、オーガニックからは良いイメージを連想されることが多いです。

突然ですが、ここから美容業界のあまり良くない話をさせていただきます。日本では、オーガニックと名乗るための法律や取り決めは一切ありません
つまり、どのくらいオーガニックや天然由来成分が含まれているのかはわかりません。

ですので、悪用しようと思えば、ほとんど合成成分で作られたシャンプーの中にごく少量だけオーガニック成分を入れても『オーガニックシャンプー』と表示が出来てしまいます。

とはいえ、オーガニック製品の持つ、リラクゼーション効果を否定するわけではないので、購入の際はしっかり裏面の成分表示を確認しましょう。硫酸◯◯が羅列されているものは避けた方が無難です。

また、敏感肌の方がオーガニックのシャンプーやヘアケア用品を使うことはおすすめできません。
上記と同じ理由で、どんな成分が含まれているかわからないからです。敏感肌の人は『無添加』の表示がされているシャンプーやヘアケア用品をお使いいただくことをおすすめします。

シリコンとノンシリコンどっちがいい?

シリコンは正式にはシリコーンといいケイ素由来の成分から出来た、主に髪をコーティングする成分の総称です。(ややこしいので、ここではシリコンと呼びます)

シャンプーに限らず、トリートメント、コンディションー、スタリング剤などあらゆるヘアケア用品にシリコンは含まれていますが、あまりいいイメージをお持ちでない方もいらっしゃると思います。

では、シリコンのノンシリコンのどちらが良いのか?
結論から申し上げると、『髪質やお好みに合うものが良い物』と考えています。

シリコン入りのシャンプーの手触りを『つるつる』と感じるのか『ぬるぬる』と感じるのか。
反対にノンシリコンシャンプーの手触りを『ぎしぎし』と感じるのか『さっぱり』と感じるのか。

これは、個人の好みによるところが大きいと考えています。
ただ、シリコンのデメリットを1つ挙げると、髪をコーティングするため質感や手触りが良くなる一方、髪に残る量が多すぎすとぺたんこでボリュームがなくなりますこともあります。

ちなみにシリコンそのものには、巷で噂されているような、毛穴につまったり、地肌が呼吸をしなくなったり、化学合成品で体に悪いというのは科学的には俗説です。

毛穴から常に皮脂が泉のように湧き出ているため、逆流して詰まることはありませんし、シリコンを地肌をカチカチにコーティングするほどの力はありませんし、そもそも地肌は呼吸していません。化学合成品という点についても安全性は確認されています。
そのため、有害性についてはあまり気にせずにお好みで選んで良いかと思います。

サロン専売品って何が違うの?

サロン専売品とは、美容室でのみ流通しており、一般のドラッグストアなどの小売店では買うことのできない商品のことをいいます。医薬品のように、サロン専売品でしか配合できない成分がある。ということではなく、あくまで流通経路の違いだけです。

とはいえ、サロン専売品の場合は、せっかく美容室で買ったのに、全く効果がなかったりむしろダメージが進行したりしてしまっては、美容室自体の信用に関わるので、多くの美容室では質や成分にこだわって製品を取り揃えています。

また、サロンの美容師も髪質やダメージ、お悩みに合わせた商品を推薦してくれますので、ドラッグストアで何を買ったらいいのか分からない、という方は美容師に相談してみるのもおすすめです。

最近、頭皮のニオイが気になるんです…

頭皮のニオイのもとはずはり、『皮脂』です。皮脂が多量に分泌されたり長時間放置したりすると、酸化や雑菌で分解によりニオイ物質へと変化します。
また、汗も元々は無臭ですが、汗の中に含まれる皮脂の分解により『汗くさい』においになります。

一つお伝えしておきたいのは、頭皮は体の中で一番皮脂の分泌が盛んな部位ですので、特に脂性でない人でも、誰にでも多少のニオイはあります。
シャンプーをして皮脂を取り除いても6時間程度でまた皮脂が頭皮を覆います。
さらに皮脂には天然の整髪料の役割や、紫外線等から頭皮を守るバリア機能のあるので、気にしすぎないことも大切です。

数日間髪を洗わない限りは、自分では気になっても他人から気づかれることはありません。そのため、周りの人がニオイを感じなければOKと考えましょう。

どうしても頭皮のニオイや汗くささが気になる場合は、お湯で流すことも有効です。
特に汗は水ですすぐだけでも十分に落ちるので、軽くシャワーを浴びるのがおすすめです。
(シャンプーは1日2回以上をすると、洗い過ぎによる乾燥→皮脂の過剰分泌→ニオイが気になる→シャンプー→乾燥する……の悪循環に陥ってしまうので、シャンプーは1日1回までにしましょう)

シャンプーは朝と夜のどっちがいいの?

朝シャンをするとそのままスタリングもしやすいですし、朝派の方も多いのではないでしょうか。
しかし、髪のことを考えるなら『夜』を強くおすすめします。理由は2つあります。

1つ目の理由は、頭皮をリフレッシュして夜を迎えるためです。
肌のターンオーバーは睡眠中に進むと言われていますが、頭皮のターンオーバーや髪の成長も同じです。
頭皮が入れ替わったり髪が伸びたりするタイミングで頭皮に汚れが残っていると、頭皮のターンオーバーや髪の成長の邪魔をしてしまい、健康な頭皮や髪が育ちにくくなってしまいます。

2つ目の理由は、頭皮のバリア機能です。
頭皮は体の中でも最も皮脂を分泌する場所です。適量の皮脂は悪いものではなく、頭皮を保湿し、紫外線や摩擦のダメージから防いでくれます。

髪を洗ってから皮脂が頭皮を覆うまでに約6時間かかると言われていて、朝シャンをすると皮脂が取り除かれたノーガードのバリア機能が失われた状態で外出することになり、紫外線や摩擦によるダメージを強めることになってしまいます。
さらに、髪の脂分は天然の整髪料として自然な艶(テカリではありません)を出す効果もありますので、シャンプーは夜に行い、その日の汚れはその日のうちに落としましょう。

アミノ酸系シャンプーってどんなシャンプー?

アミノ酸と聞くと、他のシャンプーよりも髪や地肌に優しそうなイメージですが、
実は『この成分がこのくらい入っていたらアミノ酸系シャンプー』という基準や指針はありません。

確かにアミノ酸系の界面活性剤は地肌にやさしい成分が多いですが、硫酸系の界面活性剤が含まれている商品もあります。購入時には成分表示をしっかりと確認しましょう。
ちなみにアミノ酸系の界面活性剤は粘度は低いため、アミノ酸系シャンプーは水のようなサラサラとしたテクスチャーになることが多いです。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA

目次